廃棄される良質木材と、
再利用における寸法や
デザインの壁
国産古材は主に古民家から採取される数十年~百年以上経過した木材で、乾燥が進み強度も増した優良な木材資源ですが、ほとんどが粉砕による原料化や焼却により廃棄され、古材がもつ本来の魅力を残したままの再利用はごくわずかとなっています。
古材の経年変化による風合いや独特な形状がデザイン性を持つ素材として注目を浴びるものの寸法や形状が不安定で使いにくいこと また和風のイメージが強くデザインが制限されることなどがネックとなり需要が伸び悩んでいます。
タブーとされた古材加工への挑戦、使い易くデザイン性の高い物へ
古材を製材加工することで寸法をそろえ使いやすい角材や板材の商品化にトライしました。
しかし古材には釘などが含まれており加工時に刃物や機械が破損する為、古材加工は木材業界ではタブーとされていました。
しかし、金属探知機を活用し釘の位置を定め、手作業による除去を行うことでその壁を取り除きました。それにより寸法がそろった角材(柱・梁)板材(壁材・フローリング材・天板)等の製作が可能となり、MOQGs(モクジス)と名づけ商品化しました。
また、表面処理を工夫することで和風テイストを払拭した風合いを実現し、和の空間以外での利用を設計士・デザイナーヘ提案することで、商業施設等での活用が増えてきています。
より機能性を持たせた商品開発と再利用促進で、空き家問題の解決へ
現在の市場需要に合わせて、不燃処理材や熱処理などを施した商品開発も進めてきました。
商品ラインナップを充実させることで、再利用される国産古材の数量を飛躍的に増やしていくことが当面の目標です。
また、再利用がすすめば、国内に多く残る放置された空き家の古材を積極的に買い取ることができます。
解体費を少しでも軽減し、空き家問題の解決をはかることも将来的な目標としています。
MOQGs(モクジス)への想い
木(モク)+Quality(品質)+SDGs = MOQGs(モクジス)としました。
国産古材という木材の中でも貴重で高品質の素材、そして、SDGsのGsはGOALS(目標)という意味、
これらを踏まえて、「木のゴール(目標)」として「木を大切にリサイクル」するという想いを込めました。
MOQGs(モクジス)商品ラインナップ
MOQGs BEAM(モクジス ビーム)
ホゾ穴・切り欠き・丸み・ひび割れ・ノコ目跡、古材ならではの表情をしっかり保ちつつ、寸法精度を高めた商品です。 古材は寸法のバラツキがあるためどうしても施工に手間がかかりますが、その問題点を解消致しました。 さらに、通常の古材では存在しない寸法も幅広くカバーできる為、デザインの幅が広がり今までにない古材空間を創造できる商品です。
MOQGs (モクジス) ボード t35
古材を素材としてとらえ、古材丸太や角材から上質な部分を切り出して作り上げた商品を MOQGs(モクジス)と名付けました。 数十年から百年以上に渡り受け継がれた貴重な素材を現代によみがえらせ、環境問題やSDGsに対応する素材としても注目されています。
MOQGs (モクジス) ボード t15 本実 (針葉樹)
古材を素材としてとらえ、上質な部分を切り出して作り上げたMOQGs(モクジス)シリーズ。数十年から百年に渡り受け継がれた貴重な素材を、フローリング・壁面材として蘇らせました。環境問題やSDGsに対応する素材としても注目されています。
MOQGs (モクジス) サーモ
古材を素材としてとらえ、古材丸太や角材から上質な部分を切り出して作り上げた商品を MOQGs(モクジス)と名付けました。その貴重な素材にサーモ処理(高温熱処理)を施し、寸法安定性・耐朽性・断熱性を高めました。
不燃古材 不燃 MOQGs(モクジス)ボード
国土交通省 認定番号 NM-0750 SDGs戦略商品「MOQGs (モクジス) 」の不燃タイプです。公共施設や百貨店・ショッピングモール・アーケード等の商業施設など、不燃材料の使用が義務付けられている場所においても古材を利用することができます。
木材を通じてSDGsをご検討されている皆様からの幅広いご要望を承っております。お気軽にご相談ください。