古材日和スタッフブログ

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    古材(こざい)とは?



    古材とは、昭和25年以前に建てられた古民家や、築60年〜築70年以上経過した住宅から取り出された木材です。
    昨今は、比較的築浅の物件から回収された木材も古材と呼ばれるようになりました。

    元々古材は廃材として処分されていましたが、近年はその価値が見直され、再利用の動きが広がっています。
    古材が注目を集める最大の理由なのが「独特の味わい深い見た目」です。

    木の年輪から時代の経過を感じられるように、古材はディープで深い木目や、建材だったことを思わせるホゾ穴やネジ穴などから年月を感じ取れます。
    新材にはないノスタルジーさが人気で、お店やお家のインテリア・家具などとして利用されることが増えました。


    古材のメリット



    古材のメリットを4つ解説します。


    • 新材より頑丈
    • 唯一無二のデザイン性
    • 健康に配慮できる
    • 環境に配慮できる

    新材より頑丈


    古材に対して「何十年も使っていたら耐久性が心配」と考える人は多いかもしれません。
    実は、長い年月をかけて自然乾燥が進んだ古材は、一般的な新材より強度が高い傾向にあります。

    古材の強度は「ヤング係数」という数値で計測でき、この数値をもとに品質管理している事業者の古材なら安心して利用可能です。

    また、自然乾燥は現在主流の「強制乾燥」より脂が抜けにくく、耐震性や木材特有の艶が減りにくいというメリットもあります。
    古材は木材としての魅力がさらに引き出されているうえに、安全性にも優れているのです。


    唯一無二の見た目


    自然に風化したことによる古材の見た目は、強制乾燥させた新材では出せない独特のものです。
    人工的に再現できない深みや温もりは唯一無二で、インテリアや家具として使うことでビンテージな雰囲気を作れます。

    また、和モダンとの相性も良いため、相性を選ばないのも古材の強みといえるでしょう。
    他にもネジ穴や傷、ホゾ穴なども古材の魅力です。
    古民家や納屋で使われていた頃に思いを馳せられるので、使うたび愛着も増していきます。


    健康に配慮できる


    古材は接着剤や化学物質が含まれない無垢材です。
    家具やインテリアの素材として使うことで、健康に配慮した住まいを作ることができます

    新材の合板には接着剤や防腐剤が使用されることが多く、それらに含まれる化学物質によってシックハウス症候群を引き起こすケースがあります。
    一方、古材は化学物質の影響がほとんどないため、健康を重視する家庭や施設でも利用しやすい木材といえるでしょう。


    環境に配慮できる


    古材の活用や環境への配慮にもつながります。
    従来は廃棄されていた木材を再活用することで廃棄物の発生量や温室効果ガスの排出を抑えることが可能です。

    また、古材を使うことで新規伐採する木を減らせるのもメリットです。
    こういった背景から、古材はSDGsに沿った建材としても注目されています。


    代表的な古材の種類



    代表的な古材の種類を解説します。


    • 杉(スギ)
    • 松(マツ)
    • 欅(ケヤキ)

    杉(スギ)



    杉は、日本国内で最も多く使用されている木材の一つであり、古材としても幅広く活用されています。
    軽量で加工しやすい特徴を持ちながら、適度な強度と耐久性を備えているため、建築材や家具材として高い人気があります。

    特に、長年の使用によって生まれる独特の木目の美しさや、時間の経過とともに深みを増す色合いが魅力です。
    さらに、杉の木は調湿性にも優れており、室内環境を快適に保つ役割も果たします。

    古材として再利用することで、自然な風合いを持つ温かみのある空間を演出できるため、住宅の内装や飲食店のインテリアなどにも積極的に取り入れられています。


    松(マツ)



    松は粘り強さと柔軟性を兼ね備えた木材で、古材としても重宝されています。
    海外では「パイン材」として親しまれ、特にアメリカやヨーロッパではヴィンテージ家具や床材としての人気が高いです。

    松の木は油分を多く含むため、乾燥しても割れにくく、長期間使用することで独特の飴色に変化するのが特徴です。
    また、木目がはっきりしており、ナチュラルな温もりを感じられるのも魅力の一つといえるでしょう。


    欅(ケヤキ)



    日本を代表する広葉樹「欅」も古材となります。
    強度と耐久性に優れるうえに、磨くことで美しい光沢が生まれるため、古くから寺社仏閣や伝統的な建物の建材としても重宝されてきました。

    新材にはない重厚感と気品を兼ね備え、家具や内装材として再利用されることが多いです。
    特に、時間とともに深まる色合いや、木目の美しさが目立つため、高級感のある空間を演出するのに適しています。

    ▼古材の種類は以下の記事でも解説!▼
    古材(こざい)の代表的な種類は?よく利用される樹種の特徴を解説


    古材を入手する方法



    古材を入手する2つの主な方法を解説します。


    • ホームセンターで購入する
    • 古材専門店で購入する

    ホームセンターで購入する


    ホームセンターなら、古材を手軽に入手できる場合があります。
    全国展開している大型ホームセンターでは、古材風に加工されたリサイクルウッドや、実際に回収された古材を取り扱っていることがあります。

    特にDIY向けの商品が充実しており、比較的小さい板材や加工しやすい素材が揃っているため、個人でのリフォームやインテリア製作におすすめです。
    また、ホームセンターでは購入前に実物を確認できるため、木目や色合い、質感を見極めながら選べるのもメリットです。

    ただし、取り扱いの種類や品質にはばらつきがあるため、本格的な古材を求める場合は、専門店を検討するのが良いでしょう。


    古材専門店で購入する


    より質の高い古材を求めるなら、古材専門店での購入がおすすめです。
    古材専門店では、古民家や歴史的な建物から回収された木材を適切に管理・加工し、用途に応じた状態で販売しています。

    種類も豊富で、梁や柱といった大きな建築材から、床材や壁材として利用できる板材まで幅広く取り揃えています。
    また、専門知識を持つスタッフが相談に応じてくれるため、用途に適した古材を選びやすいのも魅力です。

    さらに、店舗によってはオンライン販売を行っているところもあり、遠方からでも注文可能です。
    環境に配慮した建築やインテリアに興味がある場合は、古材専門店を活用することで、理想の素材を見つけやすくなるでしょう。


    古材のご相談は古材日和へ!


    古材は環境や使用状況に応じて独特の風合いを持つようになります。
    そのため、同じものは二つとなく、一点ごとに異なる魅力を楽しめるのが特徴です。

    時間経過による色合いや質感の変化は人工的に再現できず、空間に深みや個性を加えます。
    だからこそ、理想の古材と出会えたときは、その機会を逃さないことが大切です。

    古材日和では、さまざまな種類の古材を取り揃え、お客様の希望に合った素材や用途を提案しています。
    古材を使ったリノベーションやインテリアのご相談も承っておりますので、興味がある方はぜひお問い合わせください。


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