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空間に温かみと、味わい深い表情をもたらす古材板。近年、インテリアやリノベーション素材として注目を集めています。今回は、古材板の基礎知識から選び方のコツまで、これから古材を取り入れてみたい方にもわかりやすくご紹介します。
さらに、古材日和で人気の高いアンティーク板5選や、実際の施工事例もご覧いただけます。きっとあなたの理想の空間作りのヒントが見つかるはずです。
【古材板とは?】古民家から取り出された木材の板
古材板とは、古民家や古い倉庫などを解体した際に取り出された木材を現代の用途に合わせて加工した板材のことです。長い年月を経て醸成された独特の風合いや、現代では入手困難な希少価値の高い木材を使用しているのが特徴です。
古材板の魅力を3つ紹介
ここでは古材板の3つ魅力をご紹介します。
場所を問わず設置しやすい
古材板の魅力は、どんな場所にも設置できることです。とくに決まった寸法に加工された古材板は、壁や天井、床などあらゆる場所に美しく収まります。
その中でも本実(ほんさね)加工が施されたものは、板と板を連続的につなぎ合わせられることが可能です。このため、広い面積の壁面や天井でも、均一で美しく仕上げることが可能です。
また、既存の壁面に下地があれば、その上から直接取り付けられるため、リフォームやリノベーションでも扱いやすい素材です。たとえば、クロス貼りの壁を温かみのある木の壁に変えたい場合でも、下地に釘を打つだけで簡単に設置できます。
このような特徴から、古材板は新築はもちろん、既存の建物のリフォームやDIYでも重宝されています。
柄・質感・種類が多彩でこだわりを叶えやすい
古材板の素晴らしさは、一つひとつが持つ個性の豊かさにあります。時を重ねた木目の美しさ、使用痕が生み出す味わい深い模様が異なる表情を見せてくれます。
パイン材の素朴な雰囲気、オーク材の重厚感、チーク材の高級感など、空間の雰囲気に合わせて選べる木材の種類も豊富です。また、ヘリンボーンやランダム貼りなど、設置パターンによっても異なる印象を演出できます。
DIYで扱いやすい
古材板は、プロの職人にはもちろん、DIY愛好家にも人気の素材です。その理由は、加工のしやすさにあります。
古材板は厚みが薄いため、手鋸や電動丸鋸で簡単にカットできます。一般的な工具で加工しやすいため、DIYを始めたばかりの方でも取り組みやすい素材です。
また、表面処理や塗装も自分好みにアレンジできるため、オリジナリティあふれる空間づくりが可能です。
さらに、古材特有の味わいは、多少の施工の粗さも自然な風合いとして活かせるため、DIY初心者でも挑戦しやすい素材といえます。
人気のヴィンテージインテリアやブルックリンスタイルなどの内装も古材板を使用することで手軽に実現できます。
【人気ランキングBEST5】アンティーク古材板商品を紹介
古材日和でとくに人気の高いアンティーク古材板をランキング形式でご紹介します。それぞれが異なる特徴と魅力を持っていますので、空間づくりの参考に、ぜひご覧ください。
1位:アイモンディパイン
古材日和で最も人気を誇る「アイモンディパイン」。その魅力は、古材ならではの味わい深い表情を残しながら、現代の生活空間に調和する洗練された仕上がりにあります。
表面は丁寧にサンディング処理されており、ささくれやケバ立ちを抑えた、なめらかな手触りが特徴です。お子様のいるご家庭や、素材感を控えめに演出したい空間にも使用できます。
無塗装の状態では、パイン材本来のやさしい風合いと、やわらかな色味が楽しめ、ナチュラルな空間づくりに最適です。さらに、ウレタンクリア塗装を施すことで、木目の深みが増し、より重厚感のある古材らしい表情へと変化します。
使用する場所や好みに合わせて仕上げを選べる柔軟性も、多くのお客様から支持される理由です。
2位:アイモンディオークヘリンボーン
古材板のなかでも、とくに希少価値の高い、ヘリンボーン加工を施したオーク材です。伝統的な市松模様のような美しいヘリンボーン柄は、空間に洗練された印象をもたらします。
表面にはブラッシングとサンディング処理が丁寧に施され、古材特有のささくれやケバ立ちを抑えながらも、オーク材本来の風合いと年月を重ねた味わいは十分に保たれています。
古材の魅力と現代の実用性を両立させた逸品で、リビングの床材やオフィスの壁材など、上質な空間を演出したい場所に最適です。
3位:リンジャニ
インドネシアの古民家から再生されたチーク材のウォールパネル「リンジャニ」。
このウォールパネルの特徴は、熟練の職人が小さなパーツを一つひとつ丁寧に組み合わせて作り上げていることです。さまざまな形状の木材を絶妙なバランスで配置し、まるでモザイクアートのような独創的なデザインを生み出しています。
チーク材本来の深みのある色合いと、年月を重ねて磨き上げられた高級感は、ほかの素材では表現できない唯一無二の空間を演出します。
世界に二つとない表情を持つリンジャニは、インテリアとしての価値だけでなく、一つの芸術作品としても愛される逸品です。
4位:ブロモ
インドネシアの古民家の外壁材として使用されていた高級チーク材を再生した「ブロモ」。最大の特徴は、カラフルな塗装が作り出すエキゾチックな表情です。
時を重ねて風合いを増した塗装は、インドネシアならではの鮮やかな色彩のなかに、古材特有の味わい深さを感じさせます。
また、薄く加工されているため、さまざまな用途に使用できるのも魅力の一つです。壁面のアクセントパネルとしてはもちろん、家具や什器(じゅうき)のリメイク素材としても活用できます。
エスニックテイストやアジアンリゾートスタイルがお好みの方はもちろん、モダンなインテリアにアクセントとして取り入れるのもおすすめです。
5位:ラメラ
インドネシアの古民家の高級チーク材を使用した「ラメラ」は、手磨き仕上げが生み出す高級感が特徴のパネルです。一枚一枚を丁寧に磨き上げ、古材特有の凹凸を際立たせながら、チーク材本来の上品な光沢を放っています。
また、わずか4.5mmと薄く、どこにでも使いやすい実用性の高さも人気の理由です。壁面はもちろん、家具や什器にも貼り付けやすくデザインの可能性を広げてくれます。
時を重ねた古材の味わいと、チーク材ならではの気品が織りなす「ラメラ」は、モダンな空間にもクラシカルな空間にも調和する、多彩な魅力を持つ逸品です。
古材板はどこで買える?
古材板は、おもに古材専門店とごくわずかのホームセンターで購入できます。古材専門店では、プロによる丁寧な選別と、使いやすく加工された商品を取り扱っており品揃えも豊富です。
一方、ホームセンターでは扱う店舗が非常に少ないうえ、品質や種類は限られてしまいます。
古材の購入先選びで迷われている方は、こちらの記事をご覧ください。古材の品質の見極め方や、予算に応じた購入のヒントなど情報が満載です。
【古材はどこで買える?】ホームセンターや専門店といった入手場所について徹底解説!
古材板を使った事例
古材板の魅力は、使い方次第でさまざまな表情を見せてくれることです。商業施設からプライベート空間まで、3つの施工事例をご紹介します。
【アイモンディパイン】Cafe&Bar Jazz Panja@東京都世田谷区砧
Cafe&Bar Jazz Panjaでは、アイモンディパインをカウンターに使用しました。アイモンディパインは、表面を丁寧にサンディング処理し、古材ならではの味わい深さはそのままに、なめらかな手触りを実現。まさにバーカウンターに最適な素材です。
インテリアや照明器具との組み合わせにより、ジャズバーならではの洗練された雰囲気と、古材の持つ歴史的な重みが見事に調和しています。
アイモンディパインは、デザイン性と実用性を両立できる素材として商業施設においても注目を集めています。
【アイモンディオークヘリンボーン】一般住宅@千葉県松戸市
千葉県松戸市の一般住宅では、洗面台カにアイモンディオークヘリンボーンを採用しました。ヘリンボーン柄の洗練された表情が、モダンな空間に上質さをプラスしています。
古材の自然な凹凸や経年変化による風合いは、日常的に使用する洗面スペースに独特の表情を与え、まるでホテルのような贅沢な空間を作り出しています。
【リンジャニ】一般住宅@秋田県秋田市
秋田市の一般住宅では、玄関正面の壁一面にチークウォールパネル「リンジャニ」を贅沢に使用しました。インドネシアの古民家から再生された貴重なチーク材が、エントランスに圧倒的な存在感を与えています。
白い壁面とのコントラストや、天井の間接照明による陰影も絶妙で、モダンでありながら温かみのある空間を実現。玄関を開けた瞬間から住む人にも訪れる人にも深い印象を残すことでしょう。
古材板を選ぶ時の3つのポイント
ここでは、理想の古材板を見つけるための3つのポイントをご紹介します。
妥協をしないこと
古材板は一般の木材より高価になる傾向がありますが、その価値には確かな理由があります。古材は数に限りがある希少な資源であり、長い年月が生み出す独特の風合いは新材では決して真似できません。
また、時を経て自然乾燥された古材は、機械的に乾燥させた新材にはない強度を持っています。だからこそ、理想の一枚との出会いにこだわる価値があるのです。デザイン面はもちろん、強度や質感にも妥協せず、じっくりと時間をかけて選ぶことで、長く愛着を持って使える一枚に出会えるはずです。
現物を見て選ぶこと
古材板は、一点一点が異なる表情を持っています。同じ種類の木材でも、使用されていた場所や環境によって、まったく異なる風合いを見せることもあります。
写真やカタログだけでは伝わらない木目の細かさ、色味の深さ、手触りの違いなど実際に目で見て、触れることではじめてわかる特徴があるのです。可能な限り現物を確認して選ぶことをおすすめします。
古材板のストーリーから知ること
古材板には、それぞれの歴史が刻まれています。どんな建物で使用されていたのか、どのような役割を果たしていたのかを知ると、より深い愛着が生まれます。しかし、ホームセンターなどの販売店で購入した場合、古材の出どころや使用履歴を知ることは難しいでしょう。
古材日和は、古材一つひとつの歴史を知っています。専門スタッフが、木材の種類や特性はもちろん、古材板が持つストーリーを詳しくご紹介いたしますので、お気軽にお声がけください。古材の歴史を知ることは、単なる内装材としてだけでなく、時を超えて受け継がれてきた物語の一部として、あなたの空間づくりにさらなる深みを与えてくれるでしょう。
アンティーク古材板をお探しなら古材日和にご相談を
古材板には、時を重ねることでしか手に入らない味わい深さと、現代の技術では決して再現できない価値があります。古材日和では、アイモンディパインをはじめとする厳選された古材板を豊富に取り揃えております。
専門スタッフが、古材の歴史や特性、選び方から施工方法まで丁寧にご説明いたしますので、はじめて古材利用をお考えの方も安心です。お客様だけの理想の空間づくりを古材日和がサポートいたします。
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