古材日和スタッフブログ

目次

    古民家から取り出された木材が古材


    古材 壁 クラシコ

    壁に利用されているのは国産木材の「クラシコ」


    「古材」とは古民家から取り出された木材のことで、だいたい70年以上前から使われているものを指します。

    古材と聞くと朽ち果てたような木材を連想するかもしれませんが、実際は非常に頑丈で頼もしく、時間経過によるデザインも味わい深いため多くの用途で再活用可能です。

    たとえば、新しい家を建てる際にこれまで通り住宅を支える梁(はり)や桁(けた)として使うこともあれば、インテリア家具やDIY用木材として生まれ変わるケースもあります。

    新材にはない魅力をたくさん持っているため、積極的な再活用が望まれる資源の一つとも言えるでしょう。

    これまではアメリカやカナダが古材市場の中心でしたが、昨今では木造建築住宅が多い日本でも古材の注目度が高まっています。

    内装やインテリアに古材を活用するお店も多く、全国各地からの需要も増加しています。


    古材を内装に利用した事例を紹介


    【古材を壁に】ALOHA TABLE@東京都江東区豊洲


    古材 壁

    USボードブラウンという古材を使用


    東京都江東区豊洲にある「ALOHA TABLE」様では、一部の壁に「USボードブラウン」という古材を利用いただいております。

    元々は納屋などで使われていた木材資材で、しっかり見てみると当時のノコ目の跡などが残っています

    空間を包み込むような温かみを演出できるのが特徴で、ハワイ料理を提供するALOHA TABLE様の店内にピッタリ合った古材と言えるでしょう。


    【古材を天井に】SWELL BAKERY@神奈川県藤沢市本町


    古材 天井

    艶のあるクラシコを使った天井



    上品で艷やかな印象の「クラシコ」という古材を天井いっぱいに活用いただいたのが、神奈川県藤沢市のベーカリー「SWELL BAKERY」様です。

    爽やかな水色の壁紙と柔らかな質感のクラシコを組み合わせて演出した店内は、湘南ビーチにピッタリ合う「海の家」と言えるでしょう。


    【古材を床に】越後屋酒店@東京都台東区谷中


    古材 床

    古材足場板を利用した床



    東京都台東区谷中の老舗酒屋「越後屋酒店」様には、店舗リノベーション時に床やフローリング、天板やカウンターにも多くの古材を利用いただきました。

    古材を活用することで明治37年創業の歴史を感じる雰囲気は残しつつ、より多くの人が入りやすい明るい店内を演出できています。

    当事例で使った「ユーズドプレーン(古材足場板)」はサイズが均一なので、古材の味わいを取り入れつつ、統一感も演出したい場合におすすめです。


    古材を使うメリットとは?



    古材は単なるリユース促進のために使われているわけではありません。

    メリットがあるからこそさまざまな場面で活用されています。

    ここでは古材を使うメリットや強みを1つずつ解説するので、ぜひご覧ください。

    ・新材よりも頑丈だから安全に使える
    ・シックハウス症候群を防げる
    ・SDGsに繋がる
    ・傷・割れといった劣化具合まで味になる


    頑丈だから安全に使える


    「古材って経年劣化でもろくなってないの?」と疑問を抱く人がいるかもしれません。

    実は古材は非常に頑丈であり、場合によっては新材よりも耐久性に優れていることがあります。

    簡単に壊れないので、新しい家の建築資材はもちろんのこと、体重をかけるようなインテリア家具用としても安全に活用できます。

    古材が頑丈なのは「長い時間をかけて乾燥しているから」です。

    伐採したばかりの木は多くの水分を含んでいるため変形しやすいですが、乾燥が進むと含水率が低くなり耐久性が増加します。

    古材は自然乾燥が進んでいるため、木材が十分収縮してダメージにより耐えやすい性質となっています。

    イメージとは裏腹に、安全な建築やDIYを実現するのに古材は非常に役立つのです。


    シックハウス症候群の心配が少ない


    建物の内装に古材を利用すると、シックハウス症候群の軽減に役立つ可能性があります。

    シックハウス症候群とは、特定の建物内にいる際、めまいや頭痛、吐き気といったさまざまな症状を引き起こし、住人などのQOLを大幅に下げる病気のことです。

    建物に利用する壁紙や合板に付着した接着剤や防腐材、殺虫剤などが空間に舞い、それを吸い込んだり触れたりして発症するとされています。

    未解明な部分も多く治療法も確立していないため、症状がひどい場合は建物自体をリフォームするケースも少なくありません。

    そんなシックハウス症候群対策のリフォーム時に利用検討してほしいのが、他でもない天然素材の古材です。

    古材は接着剤などが含まれない無垢の木材なので、資材として利用すると症状も軽減できる可能性​があります。

    特に合板の利用割合が多いフローリングやドアに古材を活用すると効果を望みやすくなるでしょう。

    必ず治る・寛解するわけではありませんが、今後シックハウス症候群を防ぎたい方や、症状に悩んでいる方は建築会社などと相談しつつ利用を検討してみてください。


    SDGsに繋がる


    古材の活用は持続可能な開発目標(SDGs)に貢献することに繋がります。

    本来廃棄されていた木材資材を別の形で利用できれば新たな木材の伐採が減り、結果的に環境への負担も軽減可能です。

    また、国内資源の活用をすれば輸入が抑えられ、温室効果ガスの排出削減も実現できます。


    時間経過による色合いの変化が味になる


    時間経過によって生じた色合いの変化こそが、古材最大の魅力と言えるでしょう。

    年月を重ねることで色が濃くなったり、あるいは日光にさらされて自然に褪せたりすることで、古材独自の「味」が生まれます。

    こういった変化は自然素材特有のものであり、人工的に再現するのは困難です。

    時間の積み重ねを感じられる古材を利用して作る家具や建築資材は、空間に歴史性や独特の温かみをもたらしてくれます。

    新材にはないビンテージな雰囲気が古材の強みです。


    古材を取り扱う時の注意点は?



    古材を利用する際には注意すべきポイントがいくつか存在します。

    ここでは、古材の魅力を最大限引き出しつつ、安全かつトラブルなく利用するための注意点を解説します。


    理想の古材が見つかるまで時間がかかる


    古材を選ぶ過程では、理想の素材を見つけ出すまでに時間を要します。

    市場に出回っている古材は一つとして同じものがありません。

    特に色合いや素材感は一つひとつ異なるため、イメージに合う古材となかなか出会えない可能性も考えられます。


    安全性を確認する必要がある


    古材を使用する前には、その安全性を確認することが重要です。

    古材は長期間の自然乾燥によって耐久性は増しているものの、すべてのものが必ず安全とは言い切れません。

    内装として利用したい場合は、販売・加工事業者などとしっかり相談しましょう。


    内装に古材を活用したい時は古材日和にご相談を



    自宅や商業施設の内装に古材を活用すると、お店のテーマに合った雰囲気が演出しやすくなります。

    和風のイメージを抱きやすい木材ですが、古材を利用すればビンテージ感や清潔感のあるおしゃれな店内を作ることも可能です。

    時間経過によって耐久性も高くなっている古材は内装に使う場合でも安心。

    木材に精通したプロフェッショナルがベストな古材活用方法を提案いたしますので、興味のある方はぜひ古材日和までご相談ください。


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