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古材フローリングは歴史を感じる独特の風合いで、空間に特別な魅力をもたらします。
こちらの記事では、古材フローリングの魅力や特徴、選び方、さらに「古材日和」で取り扱っている商品や施工実例をご紹介します。
これからフローリングに古材を使ってみたい皆様に、ぜひ参考にしていただければと思います。
古材フローリングとは
まずは、古材フローリングの基本的な特徴やメリット、空間にもたらす変化についてご紹介します。
・古材フローリングの基本的な特徴
古材フローリングは、古民家や倉庫、などで使用されていた木材をフローリング材として再生利用したものです。
古材というのは、その名の通り、古い木材のことです。一般的には「築50年以上のもの、あるいは、戦前、昭和20年以前に建築された建物で使用されていた木材」を指します。
当時は優良な木材が豊富だったため、建築資材として質の高い木材が使われていました。木材は長い年月をかけて乾燥が進むことで、強度がアップし、丈夫で長持ちします。
そのため、建物を解体しても木材は廃棄せず、次の建築物の資材として再利用されてきました。また、古材は歴史を感じさせる見た目も味わいがあり、こだわりの空間を演出してくれます。
・古材を使用したフローリングのメリット
次に、新しい木材や他の材料にはない古材フローリングの特別なメリットをご紹介します。
・強度の高さ
古材は、長い年月をかけて自然乾燥しているので、非常に高い強度を持っています。そのため、古材を使用すると建物全体の耐久性も向上します。
・独特の風合い
古材は、当時の使われ方や加工の跡、時の流れによる色の変化や節など、同じものがない独特のデザインや模様が魅力です。
・環境への配慮
新しい森林を伐採する必要が無いので環境保護に繋がります。
・安全性の高さ
天然の古材は、シックハウス症候群などの原因になる化学物質を使用していません。住む人が安心できる建築資材です。
・古材フローリングがもたらす空間の変化
古材フローリングは、年月を経て熟成された木の色合いや風合いで、空間に深みや温もりをもたらしてくれます。古い時代の木は、艶やかでしっとりとした質感があるので、現代の建物に取り入れると、高級感やエレガンスをプラスできるでしょう。
そして、古材は部屋の中に自然の温かさを与えてくれます。自然とのつながりを感じられる癒しの空間を作りたい方におすすめです。
古材フローリングの選び方
フローリングに古材を使用する際の選び方をご紹介します。
・古材フローリングの種類: 板の特徴から選ぶ
古材フローリング用の製品はたくさんの種類があります。たとえば、オークは堅く耐久性に優れ、アンティークな雰囲気を演出するのに最適です。一方、パインはナチュラルな空間に合います。
写真左:アイモンディ オーク 写真右:アイモンディ パイン
また、板の幅が広いものは空間に落ち着きを与え、狭い板はモダンな印象になることが多いです。部屋の広さや使い方、イメージに合わせて木材や板の幅を選びましょう。
・無塗装と塗装の古材フローリングの違い
写真左:アメリカン ゴシック ハードウッド 写真右:トレード ウィンズ パティーナ
無塗装の古材フローリングは、木の自然な質感や色合いをそのまま楽しめます。
一方、塗装されたものは、色の統一感や仕上がりの美しさを強調できます。また、汚れがつきにくいのもメリット。どちらを選ぶかは、内装のデザインや使用する家具の色、個人の好みに合わせて決めると良いでしょう。
・デザインに合わせた古材の選び方
古材は、歴史と物語性を持った素材として、オリジナリティや個性的な空間を求める人々に愛されています。特にフローリングとして使用する場合、選び方一つで空間の雰囲気やテーマが大きく変わります。ここでは、いくつかのデザインのコンセプトに合わせた古材の選び方とおすすめの商品をご紹介します。
高級感・ホテルライクなデザイン
洗練された、非日常的な雰囲気の部屋で過ごしたい方には、高級感が感じられるホテルライクな内装がおすすめ。贅沢感、落ち着き、ディテールにこだわったデザインが特徴です。テーマカラーは、黒やグレー、ベージュやホワイトなどのベーシックなカラーで統一すると雰囲気が出しやすくなります。
おすすめの古材・フェンスウッド ブラック
「フェンスウッド ブラック」は、牧場用フェンスとして活躍していたオーク材。ブラック色のペイントが力強い印象を与え、空間に深みと格式をもたらします。
使い込まれた風合いが織りなす微妙な色の変化は、単色でありながら、独特の表情を持ち、洗練された空間を演出します。特にフローリングに使用することで、部屋全体に豪華で落ち着いた雰囲気を醸し出し、高級感のあるホテルライクな内装を実現できます。
ナチュラルテイスト
ナチュラルテイストは、木材をふんだんに使った、暖かみの感じられるデザインです。
明るくナチュラルな色合いの木材をメインに使用するのが特徴。
室内のデザインをアースカラーで統一することで、長く居ても心地よく、飽きがこない空間を作り出します。アースカラーとは、地球や森、空や海といった自然が持つ色です。
疲れやストレスを解放し、リラックスできる空間で過ごしたい方や、シンプルな生活を志向する方におすすめのスタイルです。
おすすめの古材・アメリカン ゴシック ハードウッド
「アメリカン ゴシック ハードウッド」は、古材の内部を使用した上品なフローリング。
一見すると新しい材のようなみずみずしい質感を持っていますが、近くで見ると、釘の跡やひび割れ、そして、上質な木目など、古材特有の魅力に溢れています。
このフローリングは、古材の雰囲気を楽しみつつ、すっきりとしたデザインをかなえてくれます。シンプルなデザインを好む方におすすめの一品です。
レトロモダン
レトロモダンスタイルは、過去のデザインやアイテムを現代的な要素と組み合わせたデザイン。素材は、落ち着きのあるブラウン系の木材が多く使用されています。時間が経つにつれて木材の色や質感が豊かに変わり、歴史や経年の美しさを感じられます。
どんな年齢の人々にも心地よく感じられる、安らぎと温かみが魅力。また、レトロモダンな部屋では、古き良きデザインと最新の技術や機能を組み合わせ、使い勝手とデザインの両方を楽しめます。
おすすめの古材・アイモンディ・オーク
ヴィンテージ
ヴィンテージには、古くて価値のあるもの、年代物という意味があります。クラシカルで重厚感があるクールなイメージと、懐かしさや温かさを併せ持ったスタイルが魅力。コーディネートは、ブラックやダークグレー、ダークブラウンなどの落ち着いたトーンでまとめるのがポイント。
ビンテージのアイテムは、古き良き時代の職人技や品質が感じられるものがたくさんあります。昔ながらの手仕事や、質感、ディティールにこだわる方におすすめのスタイルです。
おすすめの古材・ファウンドリーメープル ドゥローファニチャー
ファウンドリーメープル ドゥローファニチャーは、アメリカの鋳鉄工場を中心とした工業用施設の床材から取り出された貴重な古材です。
長い年月にわたり、工場の厳しい環境で使用された、歴史と力強さを持っています。時代を超えた美しさと歴史的背景を感じさせる仕上がりは、ビンテージスタイルを追及したい方に、ぜひおすすめしたい古材です。
古材日和のフローリング用古材商品紹介
古材日和では、独自のセレクションで取り揃えられたフローリング用の古材を数多く取り扱っています。その中でも特に人気の商品をご紹介します。
アイモンディ オーク ヘリンボーン
古材では珍しいヘリンボーンタイプ。デザイン性が高くおしゃれな空間作りにおすすめです。ブラッシングとサンディング処理をしてあるので、古材独特の風合いはそのままに、表面は滑らかで実用性の高い仕上がりです。
カフェやレストランの内装、リビングのフローリングやアクセントウォールなど、様々な空間で美しさを楽しめます。
ブラックアンドタン フィフティー フィフティー
競走馬の牧場用フェンスとして使用されていた耐久性のあるオーク材。真っ黒な塗装面と、表面を削り取ることで現れた木肌面の白黒の対比がユニークなデザインです。床や壁に使用することで、空間にインパクトを与えます。
レストランやカフェの床、アクセントウォールとして使用すると、高級感と独特の雰囲気を醸し出します。また、家具やショーケースの材料としても一味違うデザインを実現できます。
ミックスハードウッド
アメリカ北東部の歴史的な建物や工場で使われていた広葉樹を再利用した古材。
古材の表面と、少し削ることで現れる新しい木の表面の両方を楽しめます。さまざまな広葉樹が使われているため、木の色や質感が混ざり合ったユニークなデザインです。
家のフローリングや壁面として使用すると、部屋全体が温かい印象になり、カウンターやテーブルの天板として使用すれば、ヴィンテージ感をプラスしてくれます。
アメリカン ゴシック チェスナット
アメリカンゴシックチェスナットは、古材では貴重な栗を使用した上質で落ち着きのある逸品。クリアオイル仕上げで、深い色調と繊細な木目が引き立ち、木の暖かみと力強さを感じさせてくれます。
リビングやダイニングのフローリングにすると部屋が洗練された雰囲気になり、壁面や家具に使用すれば、高級感を演出できます。
ジムフローリング
アメリカの体育館から回収したフローリング材。カラフルなコートラインが特徴的で、軽快で遊び心溢れる表情が生まれます。
住宅や店舗のフローリングとして使用でき、特にスポーツ関連の店舗やカジュアルなカフェなどの資材として人気の商品です。
カラフルなコートラインを活かした壁掛けアートやインスタレーション、テーブルや棚、チェアなど遊び心溢れる家具としてもおすすめです。
古材フローリングを活用した実例
古材日和の商品を使用した実際の施工例をご紹介します。
WORLD OF SUKES @江戸川区中央
・使用場所: 柱・梁・床・フローリング ・ドア・什器
・東京都江戸川区中央1-1-12
・TEL: 03-5661-6211
・ウェブサイト
店舗の入り口を飾るアンティークドアを開けると、オーナーのこだわりが詰まったオークのフローリングが広がっています。真っすぐに貼られたヘリンボーンが独特の雰囲気を放っています。
施工に使用されている主な古材は「USビーム(ハンドヒューンビーム)」と「imondi Oak Herringbone アイモンディ オーク ヘリンボーン」の二つ。
「USビーム(ハンドヒューンビーム)」は、北米から入荷した角材。
この角材は機械がまだ普及していなかった時代、丸太を一つ一つ丁寧に手斧で加工し、仕上げられたものです。当時の職人の力強さと、歴史を感じられる魅力的な古材です。
一般住宅 @北海道札幌市
・使用場所: 床・フローリング ・ 壁・天井 ・ドア・什器
・北海道札幌市内
建築現場の足場材として使われた「ユーズドプレーン(古材足場板)」は、ペンキの跡や錆、傷の痕跡が残るデザインが特徴。サイズが均一でデザインの自由度が高く、床や壁、ドアなど、さまざまな場所に使用できます。
Miniature Garden Cafe @上目黒
・使用場所: 柱・梁 , 床・フローリング , 壁・天井 , 天板・カウンター , ドア・什器
・東京都目黒区上目黒1-13-5
・TEL: 03-6455-3722
・ウェブサイト
フランスのアルザス地方をイメージした「Miniature Garden Cafe(ミニチュアガーデンカフェ)」。柱、梁、床などにたくさんの古材を使用し、温もり溢れる、ゆったりした雰囲気が楽しめます。
床に使用した「USボード ブラウン」は、50年以上前の納屋や倉庫で使われた古材。当時の面影をそのままに、懐かしさのある素材です。そして「USボード 2インチ」は、50ミリの厚みとブラウン色が魅力。強度が高く、カフェ内のテーブルや棚板として活躍しています。
TaiKouRou TOKYO @八重洲
・使用場所: 柱・梁・床・フローリング・壁・天井・天板・カウンター・ドア・什器 ・その他
・東京都中央区八重洲1-5-15
・TEL: 03-3271-9351
・ウェブサイト
古材を存分に使用した「泰興楼 TOKYO本店」は、これから古材を使おうと思っている方にぜひ見ていただきたいお店です。
「ユーズドプレーン」や「USボード ブラウン」を使った床や壁は、ペンキ・錆・傷跡を残しつつも洗練されたデザイン。古くからの歴史と新しい文化の融合を感じさせます。
「古材日和」で古材フローリングのご相談を承ります
今回は、古材フローリングの魅力や選び方、そして古材日和の商品情報や実例をご紹介しました。フローリング選びに迷っている方や、新たなデザインに挑戦したい方には、古材フローリングがおすすめです。
古材日和では、魅力的な古材を多数取り扱っています。ショールームでのサンプル展示や、スタッフによる詳しい情報提供、ご相談も承りますので、興味を持たれた方はぜひ一度足を運んでみてください。
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